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リフォームで利用できるローン

リフォームをしたいけど手元にお金がない…。
そんなときに利用できるローンにはどんなものがあるのでしょうか?
その種類、仕組みや金利についてご説明します。

●リフォームローンと住宅ローン

リフォームで利用できるローンは、「リフォームローン」と「住宅ローン」の2つです。
リフォームローンはリフォームを行う場合にのみ適用されますが、住宅ローンは、新築や中古住宅を購入する場合だけでなく、条件によってはリフォームにも適用されます。

この2つのローンには「担保型」と「無担保型」があり、特徴は以下のとおりです。

メリット デメリット
担保型
  • ・金利が安い
  • ・返済期間が長い(1回あたりの負担額が少ない)
  • ・借入額が多い
  • ・審査が厳しい
  • ・手続きが面倒
無担保型
  • ・担保が不要
  • ・手続きが簡単、余計な費用がかからない
  • ・金利が高い
  • ・返済期間が短い(1回あたりの負担額が大きい)
  • ・借入額が少ない

リフォームの方が工事が小規模になるため、この特徴は「担保型 = 住宅ローン」、「無担保型 = リフォームローン」として当てはめることができると言えます。
つまり、リフォームローンの方が金利が高め、借入額が少ない、返済期間が短い傾向にあります。

担保型と無担保型を含めると「担保型の住宅ローン」「無担保型の住宅ローン」「担保型のリフォームローン」「無担保型のリフォームローン」の4つに分類されますが、リフォームで利用できるのは、大抵「担保型の住宅ローン」「担保型のリフォームローン」「無担保型のリフォームローン」の3つ、「無担保型の住宅ローン」は利用できないケースがほとんどです。

また、金融機関のプランでは、以下の「ケースA」のようにリフォームローンが無担保型しか使えない場合もあります。

ケースA
  • ・住宅ローンは担保型のみ
  • ・リフォームローンは無担保型のみ
ケースB
  • ・住宅ローンは担保型のみ
  • ・リフォームローンは担保型と無担保型の2種類がある

ケースBにおける金利の高さは、先ほど住宅ローンとリフォームローンの特徴を説明しましたが、無担保型のリフォームローン > 担保型のリフォームローン > 担保型の住宅ローン となる場合が多いです。
まずは、ローンを利用する金融機関にどのようなプランがあるかチェックしてください。

●住宅ローンでリフォームをする

通常であれば、住宅を購入するときに住宅ローンを組む。その後でリフォームをしたいと思い、リフォームローンを組む。このようになりますが、できれば、金利の安い住宅ローンでリフォームをしたいですよね。
それは可能ですが、条件があります。

この2つのどらちかであれば、ほとんどの金融機関で可能になります。
※名称は各金融機関で異なりますが「リフォームローン付き住宅ローン」といったプランがありますので、そちらを申し込むことになります。
このケースなら、住宅ローンとリフォームローンを1つにまとめることができ、金利や借入額の上限、返済期間は住宅ローンの方が適用されます。

借り換えとは、ある銀行で住宅ローンを組み、返済している最中に、別の銀行にローンを切り替えることです。

例えば、A銀行の住宅ローンを利用して住宅を購入し、ローンを払い続けているとします。
ローンの残高が2000万円のときに、B銀行の金利の方が安いことを知り、借り換えを行う。 これは、B銀行から2000万円を借りてA銀行への支払いを済ませてしまい、以降はB銀行に返済をしていく、ということです。
その借り換えの際に、新たにリフォームローンを組むと、先ほどの説明と同じように1つにまとめることができるわけです。

住宅ローンでリフォームをしたい場合は、住宅購入時、もしくは住宅購入後に他社からの借り換えでリフォームローンを組む必要がありますので、事前に計画を立てておきましょう。
また、A銀行の住宅ローンの返済を続けている。そして、リフォームをしたいと考え、もしA銀行に借り換えのプランがあった場合、A銀行で住宅ローンとリフォームローンをまとめることはできません。
あくまで他社からの借り換え時となります。

●必ずしも住宅ローンが良いとは限らない

今までの説明では、住宅ローンが使えるときは使った方が良い、と考えてしまう方もいるかもしれませんが、必ずしも住宅ローンの方が得をするとは限りません。

最初に、無担保型のメリットとして「余計な費用がかからない」と記載しましたが、逆に言うと、担保型のローンは金利は低い反面、保証料や事務手数料が別途かかってきます。
小規模リフォームの場合、それらの金額を加算すると住宅ローンを利用した方が合計額が高くなってしまうこともあるので、どちらがお得か計算してから決めるようにしましょう。